発行/平成19年7月2日号
最旬ニーズを、ぴったりマーク。
RooBOが発行するロボット産業のアンテナプレス


 6月21日(木)にRooBO定例会・技術マッチング会が開催。
 今年度から、内容にテーマを設け、それに沿った会員企業の技術発表とマッチング会が行われており、第2回目となる今回は、テーマを「バッテリー」に設定。当日は、バッテリーに関する技術を持った会員企業3社(マイクロ・ビークル・ラボ有限会社比果産業株式会社三洋電機株式会社)が自社技術・製品についてのプレゼンテーションを行った。
 他にも、(財)海外職業訓練協会による、企業の国際化と人づくりをサポートについての情報提供も実施されるなど、会場はイスが足りないほどの盛況となり、定例会後の交流会も、上記3社を中心に盛り上がりをみせた。
 今回は、会員企業のプレゼンテーションを企業ごとに紹介する。

※次回は8月に開催予定。詳しくは、当サイトの案内を参照。


【企業プレゼンテーション】

マイクロ・ビークル・ラボ有限会社
「大型リチウムイオン電池(15Ah)の紹介」
 ノート型リチウムイオン電池「Power Note」の販売及び用途開発を行うマイクロ・ビークル・ラボ有限会社。同製品は、15Ahの容量を持ち、設計に合わせて25〜100V、15〜60Ahまで組み合わせることが可能だ。また小型で寿命も長く、コンパクト化がひとつの課題でもあるロボットテクノロジーによる自動化システムには最適といえる。実際に数々の納品実績を誇っており、次世代ロボットへの搭載実績も豊富だ。

比果産業株式会社
「双一力(天津)新能源有限公司 事業紹介」
 双一力(天津)新能源有限公司とは、第一工業製薬株式会社と中国の企業エナックス株式会社の合弁会社。天津市を本拠に、中型用途向けのリチウムポリマー電池の生産及び販売を行っている。同公司の特長は、第一工業製薬の高分子個体電解用ポリマー電池の製造・応用技術と、エナックスの中型用途リチウムイオン電池の製造技術という2つのノウハウが融合されているところ。そうした技術の掛け合わせによって生まれたのが、リチウムポリマー電池だ。同製品は高安全性はもちろん、優れた温度特性を持っており、用途に合わせて任意に形状を設計可能なのも魅力だ。当面は、中国の電導アシスト市場を狙っていくとのこと。比果産業株式会社は同公司の流通を担当する。

三洋電機株式会社
「三洋電機製二次電池」
 電池分野において国内トップクラスのシェアを誇る三洋電機。当日は市場開拓統括部の雨堤氏がプレゼンテーションを行い、同社の電池部門の事業を説明した。同社では、ニカド電池からリチウムイオン電池まで豊富な種類の電池を生産・販売しているが、今後は「電池パック化テクノロジー」を提案していくという。電池パックとは、電池をシステムと連携させてパッケージ化すること。小さな電池を複数組み合わせることにより、電圧・容量に合わせた電池パックが作成可能となる。

 同じバッテリーを扱う企業であっても、扱う製品はそれぞれである。バッテリーはロボットテクノロジーを活用した製品において、必須の技術であり、RooBO会員の方も非常に気になる分野だろう。当日会場にお越しになれず、バッテリーに関する情報を探されている方は、一度、RooBO事務局までご相談を。
問/RooBO事務局/06-6347-7003


ロボットと安全(1)

 アシモフの有名な小説「われはロボット」に登場する「ロボット三原則」の冒頭には,「ロボットは人間に危害を加えてはならない」とある。ロボットがSF小説の題材であったころから,安全性確保は最大の課題だった。
日本では日本ロボット学会や日本ロボット工業会の取り組みを受け,経済産業省が平成17年から検討委員会委員会を立ち上げ,平成19年4月,次世代ロボット安全性確保ガイドライン案を公表した。そのポイントは二つある。ひとつは,制作者や製造者に対して,リスクアセスメントの実施を求めている点だ。リスクアセスメントとは,要するに,危険源の特定→危険性の評価→安全設計→危険性の評価を繰り返す手順をいう。もうひとつは,次世代ロボットに絶対安全はない,という点である。(つづく)

※ロボット法律相談室では、毎回、ロボットと安全の関わりについて法律の視点から分析していきます。次回は、20号(9月1日発行)を予定。お楽しみに。


執筆者PROFILE 小林正啓弁護士

昭和37年生まれ。東北大学法学部卒業。平成12年花水木法律事務所創設。一般民事事件の傍ら,ヒューマノイドロボットの安全性の問題と,ネットワークロボットや防犯カメラ・監視カメラとプライバシー権との調整問題に取り組む。経済産業省次世代ロボット安全性確保ガイドライン検討委員会委員。,総務省安心・安全な社会の実現に向けた情報通信技術のあり方に関する調査研究会委員。大阪市ロボットラボラトリー(RooBO)運営委員。ロボットやネットワークロボットの話題を綴ったブログも好評連載中。



今号のフムフム
『メトロポリス』
テア・フォン・ハルボウ著


 早いものでもう7月ですね。夏は好きですが暑いのは苦手なラボ・アテンダント松出です。今年は(も?)猛暑だそうで、暑くて外に出る気のしない休日はクーラーの効いた部屋で、DVDと原作小説でフムフムしてみてはいかがでしょう。

という訳で、今回は、SF映画黎明期の傑作とされている映画『メトロポリス』の原作小説を読みました。ちなみにこれ、ロボットが登場した最初の映画だそうです。 未来都市メトロポリスの地下に住み重労働を課せられている労働者階級が、上層階に住む指導者階級に反乱を起こし、労働者階級の娘マリアに恋した支配者の息子がその対立を仲介するというお話。支配者が、自分の亡くした妻に似せて作っていたロボットを、労働者たちをコントロールするためマリアの顔にして地下都市に送り込みます。しかしそのマリアロボットは次第に暴走し、最後は労働者たちによって火あぶりにされてしまいます。そのマリアロボットの狂いっぷりがコワい。『メトロポリス』は1926年の出版ですが、アシモフによって「ロボット三原則」について書かれるのが1940年代の初め。それまでロボットは「創造主を破滅させるもの」として描かれていたようです。
しかし自分が死んだ時に、いくら愛されているからといって身代わりのロボットは作って欲しくないなあ。人間には人間の、ロボットにはロボットの役割があるはず。これから機械もロボットもどんどん発達するだろうけど、支配する・される、という関係ではなく、身代わりでもなく、良い共存の仕方を現実的に考えていかなければならない時が迫っている気がします。




 (独)情報通信研究機構は、“対話と行動を学習するロボットの知能化技術”の開発に成功したと発表。
 同機構が開発した知能化技術は、人間の言葉や素振りからその意味内容を学習して、ロボットアームを操作することができるというもの。プレス向けのデモンストレーションでは、「青」「積み木」「載せる」といった言葉の意味を理解し、積み木を組み上げることに成功した。
 同知能化技術のポイントは、あらかじめ言語知識を与えるのではなく、利用者の状況に合った対話と行動の言語能力を、音声と画像と動作によるコミュニケーションを通して学習することが可能な点。従来の名詞のみを用いた学習ロボットと比べて、新たに行動の学習や動詞、文法も学習することができるのだという。
 人工知能への取り組みは世界中で行われているが、同知能化技術の開発によって、研究にひとつの道標ができたと言えるのではないだろうか。今後、介護や生活支援分野への応用が期待される。


 6月6日(水)〜7日(木)に、マイドームおおさか(大阪市)にて開催された「組込み総合技術展 関西Embedded Technology WEST2007」に、RooBOがブースを出展。
 同イベントは、様々な製品分野に応用される組込み技術の一大見本市。最新の技術情報と最先端製品群が揃うとあって、2日間で約5000人の来場者が詰めかけた。
 RooBOは、関西フロントランナープロジェクト「ネオクラスター」の拠点組織としてブースを出展し、RooBO会員企業も自社技術の展示やプレゼンテーションを行った。





 NHK教育番組(12ch)で放映されている「トップランナー」(土曜日23時放映)の公開収録が行われ、RooBO創設にも携わったロボットクリエイター高橋智隆氏(ロボガレージ)が出演した。
 同番組は、各ジャンルの第一線で活躍するトップランナーをゲストに迎え、その素顔に迫るトーク番組で、大阪での収録は今回が初めて。当日の収録では、高橋氏のロボットにかける想いなど、普段は聞くことができない本音を吐露していたりと、ファンならずとも必見だ。高橋氏の回の放送は7月21日(土)23時〜。

発行所/RooBO事務局 大阪市北区梅田1-1-3-1600大阪駅前第3ビル16F TEL/06-6347-7003 編集人/RooBO事務局
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