発行/平成19年8月16日号
最旬ニーズを、ぴったりマーク。
RooBOが発行するロボット産業のアンテナプレス


 隔月で開催されているRooBO定例会・技術マッチング会が、8月30日(木)に開催される。前号でもお伝えしたように、今回の技術マッチング会のテーマは、「モータ&アクチュエータ※」。
 モータをはじめとしたアクチュエータは次世代ロボットを構成する要素技術のなかでも駆動部分を担っており、ロボット開発においては、必須の技術だといえる。RooBO会員でもそれらの開発を行う会社は多く、今回はそのなかから(株)ハーモニック・ドライブ・システムズ(株)津川製作所多摩川精機販売(株)の3社がプレゼンテーションを実施する。ロボット開発に携わっておられる方は、必聴!
 また、ほかにも大阪産業創造館からの「OSAKA儲けティングPlaza」についての説明や、立命館大学研究部理工リサーチオフィスによる「立命館大学の産学連携の取り組み」に関する情報提供なども行われる。

※アクチュエータとは、入力されたエネルギーを物理的な運動へと変換する機構(モータや人口筋肉など)のこと。

【開催概要】
日時/8月30日(木)18:30〜(受付18:00〜/交流会20:00〜)
場所/ロボットラボラトリー
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877





 新潟県中越沖地震の被災地でレスキューロボットが支援活動を行った。
 支援活動を行ったのは、株式会社テムザックが開発した「レスキューロボットT-53援竜」。同ロボットは、地震などの被災地で人に替わって救助活動を行うことを目的に開発されたロボットで、今回、全壊した家屋での瓦礫の撤去作業などを行った。
 レスキューロボットは、もっとも実用化が待たれる分野のひとつであり、今回の活躍はロボット産業にとっても大きな意義がある。


 大阪城公園一円で開催されている夏の一大イベント「大阪城サマーフェスティバル‘07」。そのなかで実施される読売新聞主催の発刊55周年記念特別イベント「日本の未来-子どもを考える」において、ロボットのデモンストレーションが行われる。
 デモンストレーションには「PLEN」と「WAKAMARU」が登場し、子どもとふれあう。また、ロボットとのコラボレーションバンド「ROBO&PEACE」によるステージ(25日15時30分〜、26日12時〜それぞれ30分)も予定されている。

【概要】
・開催日:8月24日(金)〜26日(日)
・場所:ツイン21・1階アトリウム
・問/読売新聞大阪本社/06-6366-1848



 今回紹介するのは、「ロボット」や「RT(ロボットテクノロジー)」の広告分野での活用を検討する「ロボット・アドバタイジング研究会」。 4回シリーズで開催を予定しており、8月3日に第1回目を実施。 2社の発表のほかに基調講演が行われ、インターフェースとしてのメディアについての提言がなされました。 第2回目では、株式会社電通コミュニケーション・ラボによる「屋外広告の歴史とその発展の可能性について(仮称)」など3社の発表が予定されています。

【概要】
実施日時/9月10日(月)14:00〜16:00
場所/ロボットラボラトリー
(大阪市北区梅田1-1-3-1600大阪駅前第3ビル16階)
申込期間/〜9月5日(水)、定員30名
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877





 毎月恒例の「ロボラボトークセッション」が、8月28日(火)に開催。今回のテーマは、 「サービスロボットの安全設計の考え方」。 ゲストに池田博康氏(独立行政法人・労働安全衛生研究所)と今号のリレーコラムを担当されている小林正啓氏(花水木法律事務所)を迎えて行われます。
 先般、経済産業省から「次世代ロボット安全性確保ガイドライン」のとりまとめが発表されました。そこでは、ロボットの安全性を確保する基本的な考え方がまとめられています。
 この機をとらえ、トークセッションでは、同ガイドライン検討委員会の委員である、両氏を講師として、「次世代ロボット安全性確保ガイドライン」の解説を含め、ロボットがヒトと共存するために必要な安全確保についての話などが行われます。
 人とのふれあいを前提としたサービスロボットにおいては、安全性の確保は必須事項となります。ロボットでビジネスをお考えの方は必聴です。

【開催概要】
日時/8月27日(火)18:30(受付18:00〜)〜19:45、交流会19:50〜20:30
場所/ロボットラボラトリー
定員/50名(定員になり次第締切)
料金/1000円(交流会参加希望者は別途1000円)
申込/WEBサイトから申し込み
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877


ロボットと安全(2)

 次世代ロボットに絶対安全はない。いや,ロボットに限らず,工業製品に絶対安全はないという考え方は,常識のようにも聞こえるが,政府機関がこれを認めるのは初めてではないか。かつて原子力発電所の是非に関して「絶対安全か否か」を巡る議論が繰り広げられたころとは隔世の感がある。政府や電力会社が「原発に事故は起きない」と言い続けてきた結果は,近年暴露された多数かつ組織的な事故隠しであった。事故隠しが無ければ,失敗経験が共有され,次の事故を防げたかもしれない。皮肉なことに,「絶対安全」は「危険の増大」を招いていたのである。
 現代の安全工学は,「絶対安全は絶対に実現できない」,という現実認識を出発点にしている。そこで,安全工学が目指すのは,「許容可能な程度まで危険を減らす」ことである。「許容可能な程度」とは,「まあこのくらいの危険性があっても仕方ないか。」と一般市民に思ってもらえる程度と言ってよい。

執筆者PROFILE 小林正啓弁護士

昭和37年生まれ。東北大学法学部卒業。平成12年花水木法律事務所創設。一般民事事件の傍ら,ヒューマノイドロボットの安全性の問題と,ネットワークロボットや防犯カメラ・監視カメラとプライバシー権との調整問題に取り組む。経済産業省次世代ロボット安全性確保ガイドライン検討委員会委員。,総務省安心・安全な社会の実現に向けた情報通信技術のあり方に関する調査研究会委員。大阪市ロボットラボラトリー(RooBO)運営委員。ロボットやネットワークロボットの話題を綴ったブログも好評連載中。


今号のフムフム
『ロボット市民』
イアンド・バインダー著


  猛暑が続いていますが、みなさま体調など崩されず、良いお盆休みを過ごされましたか?お盆の間もロボットづくしなラボ・アテンダント松出です。暑さに負けず、今日も「フムフム」いってみよ!

 さて今回は、主人公アダム・リンクが、ロボットにして初の市民権を獲得するまでの数々の冒険を描いた「ロボット市民」をご紹介。
 アダム・リンクは、感情を持ち、正義感に溢れた非常に優秀なロボット。すごいパワーを持っていても、人間以上に理性的で自己抑制する力もあります。
 しかし人間社会では、ロボットというだけでフランケンシュタインの怪物として見られ、排斥されてしまいますが、地球を壊滅の危機から救ったことで人々に認められ、市民権を獲得します。
 この小説は、アシモフの「ロボット三原則」ができる前に書かれたものですが、人間を傷つけてはいけない、守らなければいけないなどの、3原則の属性をすでに持っています。これらが書かれた1930年代、40年代は、ロボットがただの機械人形として描かれている初期のSFからの転換期だったんですね。おもしろいものです。
 話はかわりますが、「ロボット市民」というキーワードで引っかかったのが、2006年2月に岐阜県各務原市で、ロボット市民第1号として住民登録され、市長からロボット職員の辞令を交付された市役所受付案内ロボット「各務原カカロ」くん。350ワードを理解し、ジェスチャーを交えて案内してくれるらしい。その当時は見習い中のため、1日2時間の勤務だったそうなのですが、今現在、彼はどうなっているのでしょう。市役所のHPを見たのですが現在の様子が分かりません。見習いを卒業して、フルタイムで活躍しているのだろうか……。
 うーん、気になる……。


発行所/RooBO事務局 大阪市北区梅田1-1-3-1600大阪駅前第3ビル16F TEL/06-6347-7003 編集人/RooBO事務局
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