発行/平成19年9月18日号
最旬ニーズを、ぴったりマーク。
RooBOが発行するロボット産業のアンテナプレス


 高速道路における3K(きつい、きたない、きけん)作業改善を目指し、高速道路作業環境改善協議会「3Jロボット開発集団(ディアロボ関西)」が設立された。
 設立したのは、高速道路の保全工事事業者である株式会社アスウェイ。同協議会は関西に集積されているロボットテクノロジーを活用すべく、RooBO会員をはじめとした中小企業との連携によって運営される。

 高速道路の保全作業や事故処理現場は、排ガスや騒音など働くうえでの環境が厳しいといわれている。特に夜間作業となりがちな保全作業は、車道の脇で作業を行うため、より危険性が高まってしまう。
 「3Jロボット開発集団(ディアロボ関西)」では、そうした高速道路保全のための作業にロボットテクノロジーを導入することで、人手による負担を軽減させるのが狙いだ。
 具体的には、本年度は、作業規制エリアへの侵入を検出する車輌ロボット「仁王」とトイレ清掃を目的とした「LADY BIRD」の開発に着手し、11月に大阪府内のSAや高速道路での実地実験を行う。
 高速道路の保全作業は作業員に大きな負担となるうえ、年間120件以上の事故が発生しているなど、危険性が高い。また、単独事故以外にも、一歩間違えれば、大事故を誘発しかねない危険性を孕んでいる。そうした人手による危険作業の代替というのは、今後ロボットテクノロジーに期待されているところであり、そういう意味でも、今回の協議会の設立は大きな意味を持つといえる。

【協議会メンバー】
株式会社アスウェイ、株式会社システクアカザワ、メカトロプランニング株式会社、 株式会社エイトテック、ロボクリエーション、知能技術株式会社、田頭経営研究所、 大阪府異業種グループ交流促進協議会、社団法人金属加工技術協会、次世代ロボット 開発ネットワークRooBO
<オブザーバー>大阪芸術大学准教授 中川志信


※開発集団の名称は、「3Jロボット開発集団(ディアロボ関西)」。Jはアルファベットの順でKのひとつ前であることから、3Kの一歩前を進んで3Kを克服することを意味している。ディアロボは、機械の冷たいイメージを払拭し、人に代わって厳しい作業をしてくれるロボットに対して、親しみを込めて英語のDear(親愛)ロボットと呼ぶ。





 株式会社テムザック(RooBO会員)とマイクロソフト株式会社は、ロボットテクノロジー分野の研究成果の再利用性を高めるために、協業すると発表した。
 現在、ロボット要素技術の研究開発は、各大学や企業などを中心に活発化しているが、それぞれ異なるソフトウェアプラットフォーム上で行われている。従って、結果として異なるロボット間の連携やソフトウェア部品の再利用が難しく、そのことが組織間の共同研究や用途開発などを阻害していた。
 今回、テムザック社とマイクロソフト社ではそうした課題を解決するために、「Microsoft Robotics Studio」と「分散システムサービスプロトコル」を活用した、サービス指向によるロボティクス向けソフトウェア部品の共通化を推進していく。

 両社の協業で、ロボット間の相互運用性の向上による、研究開発における技術交流や用途開発が促進されることが期待される。


 RooBO会員のビジネス創出の場として開催されている研究会。今回は10月に開催される「ロボット・アドバタイジング研究会」の実施概要をお知らせします。
 同研究会は、街空間をメディアとして捉え、「ロボット」や「RT(ロボットテクノロジー)」の広告分野での活用を検討していくもので、4回シリーズで開催。3回目となる今回は、2社による発表のほかに、筑波大学大学院教授・山中敏正氏による「感性認知脳科学とロボット(仮)」と題した基調講演も行われます。

【概要】
実施日時/10月15日(月)14:00〜16:00
場所/ロボットラボラトリー
定員/20名
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877



 毎月恒例の「ロボラボトークセッション」が、9月25日(火)に開催。今回のタイトルは、 「感情認識技術が可能にした“ココロ”の可視化」。 ゲストに大塚寛氏(日本SGI株式会社)と吉永匠氏(株式会社セガ)を迎えて行われます。
 メインとなるテーマは、「コンピュータやロボットはどこまでヒトのことを理解できるのか?」です。ロボットと話すというのは、映画の世界のようなイメージがあり、ロボットビジネスに関わっておられる方以外にも関心の高いテーマではないでしょうか。現在、ヒトが話す言葉や動きを理解し、コンピュータがそれらに反応する技術はさまざまな機関で研究がなされており、日々進歩しています。その結果、現在は、その話す声からヒトの感情状態を判断することも可能となっています。

 今回のトークセッションでは、そうした技術である「感情認識技術ソフトウェア開発キット」を開発した日本SGI(株)大塚寛氏と、8月に発売されたゲームソフト「音声感情測定器 ココロスキャン(ニンテンドーDS専用ソフト)」の開発を担当された(株)セガのゲームディレクター吉永匠氏により、それぞれの技術の解説や応用事例などを紹介します。
 エンターテイメントだけでなく、福祉、医療など幅広い業界への応用が可能です。先端テクノロジーをビジネスにつなげたい方は必聴です!

【開催概要】
日時/9月25日(火)18:00(受付17:30〜)〜19:20、交流会 19:50〜20:30
場所/大阪産業創造館 3F マーケットプラザ
(交流会は17Fオープンスペース)
定員/80名(定員になり次第締切) 料金/1000円(交流会参加希望者は別途1000円)
申込/WEBサイトから申し込み
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877



 10月にコンテンツ産業の一大イベント「アジアコンテンツマーケット2007」が開催され、ロボットラボラトリーではイベントを実施するほか、ブースも出展する。
 同イベントは、『関西には情報社会をリードする良質なデジタルコンテンツが多数存在し、これらに携わる企業・個人の健全な発展を促す』ことを目的としており、100社程度の出展が予定されている。
 そのなかでロボットラボラトリーはブースを出展し、支援してきたプロジェクトの事例を紹介するほか、2日目には「キャラクターがロボットビジネスを変える!〜ロボットとコンテンツの出会い〜」と題した講演を実施する。
 講演は「ロボットビジネスが10倍楽しくなる秘訣は、キャラクター力に有り!」をテーマに2部構成となっており、第1部には『子連れ狼』など多数の有名著作の原作者であり、「漫画はキャラ立てが大事だ」を信条とした小池一夫氏が登場。コンテンツクリエイターの立場から、ロボット製作に応用できるキャラクター開発の考え方について解説する。また、第2部はロボットクリエイター・高橋智隆氏とアニメ監督の高木真司氏による対談形式で行われ、キャラクターを活用することで新市場を生み出す方法について議論を戦わせる。講演内容について詳しくは、ロボットラボラトリーホームページを参照。

【アジアコンテンツマーケット2007開催概要】
日時/10月1日(月)・2日(火)10:00〜17:00
場所/マイドームおおさか(大阪市中央区本町橋2-5)

【ロボットラボラトリーイベント開催概要】
日時/10月2日(火)10:00〜12:00(受付9:30〜)
・第1部 セミナー「ロボットがキャラ立ちする日〜ロボットに必要なキャラクター性とは?」(10:00〜10:45) 
・第2部 対談「想像から創造へ〜ロボット製作最前線〜」(11:00〜12:00)

場所/マイドームおおさか(アジア・コンテンツマーケット内会場)2Fセミナー会場

費用/無料
定員/100名(満席になり次第締切)
申込/WEBサイトから申込
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877






 ロボットラボラトリーは、「CORE TECH 2007 JAPAN」に共同ブースとして「RooBOゾーン」を出展。現在、ブースへの出展者を募集しています。
  「CORE TECH 2007 JAPAN」は「世界アジアウィーク」の中核的な展示会として位置付けられる国際的な商談イベント。「ものづくり企業・研究機関等」と「その技術を必要とする国内外の企業・研究機関等」とのビジネスマッチングを目的として開催されます。
 昨年併催されたIRT国際次世代ロボットフェアでのアンケートでは、48%の来場者が「RooBOゾーンを重点的に訪れた」と回答しているなど、今年も数多くの来場者が期待されています。
 新たなビジネスパートナーの発掘、そしてビジネスチャンスの創造に向けて、ぜひ、出展を考えてみてはいかがですか。

【開催概要】
日時/10月24日(水)・25日(木)10:00〜17:00(24日は13:00〜)
場所/ホテルニューオータニ大阪「B1特設会場」
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877


大企業を中心に、長期にわたる好景気で人手不足だと新聞でよく見ます。しかし数年前まで、人間の自己中心的で更に利益を求める考えにより、リストラが当然のごとく行われ、とにかく儲けることが経営の全てのようでした。
そこでもし、利益率を高めるためだけにロボットを作るとどうなるのでしょう? ロボットは人間と違い、感情や痛みの心配が無く、休みなく働き、効率は更に上がるでしょう。そして人間は生産量に応じて次々とロボットを作り、人間以上に使い捨てにするような気がします。その結果として今の地球環境破壊を更に加速させることにもなるでしょう。
それに対し、昔ながらの職人さんが完成させる逸品についてのコラムを読むと、作る製品と対話しながら仕上げていく為、手間がかかり非効率だけど、長く使えて人に優しい物を作らせてもらえると、謙虚な言葉が書かれています。

仏教の説く縁起とは、本来、縁が起るとの意味で、良い悪い、の判別をするものではなく、人間が他の多くのものに支えられ生きていることをいいます。もしロボットが、職人さんの逸品と同じように作られれば、人との付き合いが「物」から一歩進んだ付き合いになる気がします。

あらゆる生きとし生けるもののお陰様の気持ちを忘れずに、ロボット作りに活かせば、決して使い捨てでない永い共存共栄のご縁ができるのではないでしょうか。

執筆者PROFILE 秦卓宏住職

1971年大阪市生まれ。カリフォルニア州立大学卒業後凸版印刷入社。ユナイテッド航空にて客室乗務員として勤務の後、建立400余年、代々住職を務める浄土真宗本願寺派寺院、西光寺にて第20代目の住職として、伝統を大切にしながら今までの枠にとらわれない寺としての布教活動を目指しています。


今号のフムフム
『ロボット21世紀』
瀬名秀明著


  皆さんこんにちは。まだまだ蒸し暑い日が続いていますね。地球温暖化を防ぐために節電をしようと思いつつ、あまりの暑さにまだクーラーをつけてしまうラボ・アテンダント松出です。

 さて、今号のフムフムは、このコーナーを作るきっかけとなる瀬名文庫を寄贈していただいた瀬名先生が、1999年の秋から2001年春にかけてロボット研究者に取材をし、ロボットの今と未来について考察しているものです。2001年に書かれたものなので情報としては古くなっている点はありますが、ロボットが辿ってきた道筋が丁寧に書かれており、ロボット研究者を目指す学生が読んだりしてもいいかも、と思いました。
 今読むと、現在のロボット産業と比べることができておもしろい。研究や技術などはもちろん進歩しているんだけれど、根本的なところはあまり進歩していないようにも感じます。
 例えば、いまだに「ロボット」という言葉の明確な定義はなく、「ロボット」という言葉から一般の人が受けるイメージがやはり「アトム」であるところは今も同じ。しかも、SONY はロボット事業から撤退してしまいました。
 でも、そういう今だからこそ、原点に立ち返ってみるのは良いことだと思う。
この本で書かれている、人とロボットとの関係や、ヒューマノイドは本当に必要か、など、私たちが今まで得た経験を加味して読めば、何らかのヒントになるのではないかと思います。
 第1章の冒頭に、1999年に流れていた、ザ・ハイロウズの『日曜日よりの使者』をBGMに、アシモの前身であるP3が街を歩くHONDAのCMについて書かれており、当時文学部の学生で、ロボット産業からほど遠い所にいた私は、人間が入ってるんじゃないの?という話をしたことを覚えています。これを見た時の驚きやわくわく感を忘れずに、ロボットビジネスに携わっていきたいなぁと思うのです。


発行所/RooBO事務局 大阪市北区梅田1-1-3-1600大阪駅前第3ビル16F TEL/06-6347-7003 編集人/RooBO事務局
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