発行/平成19年10月15日号
最旬ニーズを、ぴったりマーク。
RooBOが発行するロボット産業のアンテナプレス


 11月28日(水)〜12月1日(土)の4日間、2007国際ロボット展が、東京ビッグサイトにおいて開催される。国際ロボット展とは、書いて字のごとく、世界各国の最先端テクノロジーが一堂に会する国際見本市。今年もロボットビジネスに携わっている人をはじめ、世界各地からの来場が予想されている。

  近年、RT(ロボットテクノロジー)はさまざまな分野での応用が試みられており、新たな産業の担い手としての期待はますます高まっている。そうした背景を受けて、同展では、産業用ロボットだけでなく、暮らしをサポートしてくれるRTの可能性を追求すべく、テーマを「RT(ロボットテクノロジー)が未来を拓く」と設定。サービス用ロボットなど国内外から最先端のRT技術及びRTを用いたサービスを紹介していく。

  同展には、RooBOも共同ブースを出展。ロボットラボラトリーが大阪市の取り組みなどを紹介するほか、RooBO会員15社が、それぞれの技術・サービスを紹介・展示する。  ほかにも会場ではフォーラムやワークショップなども行われることになっており、ロボットビジネスに取り組まれている方はもちろん、そうでない方にとっても“未来生活”を体感できる絶好の機会といえる。ぜひ会場で、RTのいまを感じてみてはいかがだろう。

【RooBO出展企業】
アクテック株式会社北陽電機株式会社知能技術株式会社株式会社アスウェイ株式会社アドバンスト・メディア株式会社レイトロンヴイストン株式会社株式会社システクアカザワ株式会社アフレル八洲電業株式会社コバヤシ産業株式会社東洋理機工業株式会社GOSTAI SASビー・エル・オートテック株式会社株式会社セックIBPC大阪企業誘致センターアジリングア株式会社新産業文化創出研究所、IRT2008PRコーナー

【開催概要】
会場/東京ビッグサイト
開催日/ 11月28日(水)〜12月1日(土)
開催時間/午前10時〜午後5時(最終日は午後4時30分まで)
入場料/一般:1,000円、学生・団体(15名以上):500円





 ヴイストン株式会社は10月23日、組込用全方位センサーユニット「VS-C14U-33-ST」「VS-C14U-80-ST」を発売した。
  同社は、サッカーロボット「VisiON」でロボカップ4連覇を達成した「TEAM OSAKA」の中心的企業。ロボットビジネス・ベンチャー企業の草分け的存在として知られ、社長の大和氏はRooBOの発起人のひとりでもある。
 新しく発売した全方位センサは、同社既存製品「VS-C14N」と同じ30mmの小型全方位ミラー部に、ボードタイプのUSB2.0デジタルカラーカメラを組み合わせた組込用全方位センサユニット。小型・軽量でUSB接続が可能なため、多様なシステムへの組込が容易になるほか、付属ブラケットパーツにより、他機器への取り付けも簡単に行うことができる。その汎用性の高さから、ロボットだけでなく、セキュリティやマーケティングなど、幅広い分野のシステムへの搭載が期待される。
問/ヴイストン株式会社/06-6467-6601


 毎月恒例の「ロボラボトークセッション」が、11月22日(木)に開催。今回のタイトルは、「離床支援システムの開発と課題解決の実例」。ゲストに三宅徳久氏(パラマウント株式会社)、岡本浩幸氏(有限会社ライテックス)を迎えて行われます。
 高齢化社会到来における課題の解決に向けた取り組みが、さまざまな分野で行われています。そして、そのソリューションのひとつとして、ロボットテクノロジーの応用に注目が集まっています。
  そこで今回は、新たなロボットテクノロジーを用いた高齢者の自立や介護を支援するための福祉機器開発の実例として、パラマウントベッド株式会社の三宅氏(技術本部)を迎え、高齢者のベッドからの立ち上がりをアシストする知能福祉機器「離床支援システム」(中小企業基盤整備機構の戦略的基盤技術力強化プロジェクトにて開発)の概要を中心に紹介します。
  また、システムの中で重要な役割を果たすRTキーコンポーネント、「アシスト用直動アクチュエータユニット」の「力(ちから)センサ」および力制御モジュールの開発を担当した、有限会社ライテックス 岡本氏も招聘。力センサの解説とともに、ヒトへのサービス導入を目的としたセンサ開発事例についてご講演いただきます。

【開催概要】
日時/11月22日(木)18:30(受付18:00)〜19:45、交流会19:50〜20:30
場所/ロボットラボラトリー
定員/50名(定員になり次第締切)
料金/1000円(交流会参加希望者は別途1000円)
申込/WEBサイトから申し込み
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877



 10月30日(火)にRooBO定例会が開催されました。今回の技術マッチング会テーマは、「センサを活用したソリューション」です。
  センサとは、電気回路の構成要素のひとつで、各種ロボットや電子機器に組み込まれて、状態検出や自動制御に利用されています。いわば、ロボットテクノロジーの基礎的技術であり、欠かすことのできない要素技術であるといえます。
  そして今回は、株式会社アサヒ電子研究所株式会社中央電機計器製作所北陽電機株式会社株式会社シリコンセンシングシステムズジャパンの4社がプレゼンテーションを実施。各社デモンストレーションを実施したりなど、自社の応用事例をわかりやすく解説しました。
  またほかにも第2部として、情報提供を実施。中国経済産業局から「中国エリアでの次世代RT分野の現状と広域連携の可能性」についての説明などが行われました。次回は12月の開催を予定しています。詳細が決まり次第、お知らせ致します。


 ロボットラボラトリーでは、新たにデザインをテーマとしたセミナー「ロボットに生命を吹き込め!〜売れるロボットデザイン連続講座〜」を開催します。
  ここ数年、情報家電や自動券売機など、暮らしを快適にしてくれるさまざまな工業製品が、ロボット化(インテリジェント化)されていますが、これらの工業製品には従来のデザインとは違った開発プロセスが必要となってきます。
  そこで、本セミナーでは、毎回各分野のスペシャリストをお招きし、「人が快適に思える動作や安全性を考慮し、外観意匠とも表裏一体である構造設計デザイン」、「工業製品をキャラクター化し、ユーザーの感情移入を促進するキャラクターデザイン」、「自ら動く機械とユーザーとの新たな関係性を創造するコミュニケーションデザイン」という3つの切り口から、ロボットに生命を吹き込むデザイン(開発プロセス)の考察を行います。

  セミナーは連続講座となっており、4回シリーズで開催されます。受講にあたっては、1回ごとではなく、4回分まとめてのお申し込みとなります。各回の概要は下記セミナー概要をご覧ください。開催場所は、いずれもロボットラボラトリーとなります。お申し込みはWEBサイトから。料金は4,000円(4回連続)。

【セミナー概要】
■第1回
講師/山口仁一氏:ヤマグチロボット研究所 代表
テーマ/「ロボット設計とデザイン〜構造設計とデザインの切っても切れない関係〜」
日時/平成19年12月10日(月)18:00〜20:00 (受付17:30〜)
■第2回
講師/菅本順一氏:大阪芸術大学 キャラクター造形学科准教授
テーマ/「キャラクター性という感性価値 感情移入してしまうロボットとは?〜」
日時/平成20年1月15日(火)18:00〜20:00 (受付17:30〜)
■第3回
講師/宮下敬宏氏:国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 環境知能研究室室長
テーマ/「動きのデザイン 〜人とロボットの新しいコミュニケーション方法とは?〜」
日時/平成20年2月5日(火)18:00〜20:00 (受付17:30〜)
■第4回
講師/山口仁一氏、菅本順一氏、宮下敬宏氏
テーマ/「総括 〜今あるロボットに足りないものとは〜」
日時/平成20年2月26日(火)18:00〜20:00 (受付17:30〜)



日本古来のデザインから知る
ロボットデザインのヒント

 このまま暑さが続くのではと心配していましたが、急に寒くなり私の袈裟も冬支度となりました。街行く人の服装もT−シャツから様変わりし、特に女性はブーツに左右対称でないスカートを履いた人をよく見かけます。
  この左右対称でないデザインは非常にユニークだと個人的に思っており、先日、京都に行った際に見たお寺の茶室が左右非対称だったので、一緒に行った僧侶の方になぜなのか尋ねてみました。
 すると、本来自然界には左右対称なものが存在しないので、自然を味わう日本人ならではの設計では、対称でないことこそが自然だったのではと教えていただきました。
  実は古い日本の建築物(特に寺院建築)において左右非対称をわざとしているものが多くあることを知り、その理由から、日本のもの作りに対する奥深さをしりました。
  日本はどちらかいうと西洋の文化が常に新しいと感じる雰囲気がありますが、日本の伝統的なもの作りには自然から多く学んだ文化を背景に、非常に高度で進んだ技やデザインが隠されているように思えます。
  これからのエコ時代にはむしろ日本の伝統技術を改めて検証することこそが一歩先行くロボット作りになると確信した京都散策でした。

執筆者PROFILE 秦卓宏住職

1971年大阪市生まれ。カリフォルニア州立大学卒業後凸版印刷入社。ユナイテッド航空にて客室乗務員として勤務の後、建立400余年、代々住職を務める浄土真宗本願寺派寺院、西光寺にて第20代目の住職として、伝統を大切にしながら今までの枠にとらわれない寺としての布教活動を目指しています。



今号のフムフム
「ロボットだって恋をする」
築地達郎+京都経済新聞社取材班著


 みなさまこんにちは。気付けばもうすっかり秋ですね。11月生まれで季節の中で秋が一番好きな、ラボ・アテンダント松出です。秋といえば読書、ということで、移動中や秋の夜長に、フムフムしてみましょう。

 さて今回は、ちょっぴり人恋しくなる秋、ということで、『ロボットだって恋をする』というタイトルに惹かれて読んでみました。
  内容は、人間型ロボットの開発物語を、ロボットの研究者やロボット開発企業の方のインタビューを通して解説し、また、ロボットが社会や人間とどのように関わっていくのかを考察し、近未来の社会や産業を展望する、というもの。 「恋」がテーマではないらしい……。
「ロボットに“繁殖”は許されないのか」など、おもしろいテーマなのですが、ここは「恋」に執着して、元、哲学少女の私が考えてみようと思います。 ロボットに恋はできる?……うーん、人間が作っているロボットが恋をするということは難しいと思うのですが、人工知能を持ったロボットが人間と同じように集団の中で過ごしていると、意志が芽生え、恋心を抱いたり、妬んだり、ということがあっても不思議ではないのかもしれません。でもその意志も、やっぱり人間がそのように行動するようにプログラミングをした結果であって、計算されていたものでしかないのだろうか。
  そう考えると、私たちの存在も、なんだか危ういものに感じてしまいます。今、私は、自分で考えて行動し、好きな人も嫌いな人もいて、楽しかったり悲しかったりして生活しているけれど、それがもし、あらかじめプログラムされていることだったらどうしよう……。でもそれを自分で確かめる術はないという、このスリリングな現実。
  そんなあやふやで不完全な人間である私たちが、ロボットを作り、一緒に生活していくとなると、とても大変なことのような気がするなぁ。ロボットが良い存在になるのも、悪い存在になるのも、私たち次第なのだから、しっかりと生きていかなければならないですね。
  「ロボットに恋はできる?」に対しての私の結論は、ロボットにも恋ができたらきっと楽しいだろうな、というくらいで、今は留めておこうと思います。


発行所/RooBO事務局 大阪市北区梅田1-1-3-1600大阪駅前第3ビル16F TEL/06-6347-7003 編集人/RooBO事務局
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