発行/平成20年1月10日号
最旬ニーズを、ぴったりマーク。
RooBOが発行するロボット産業のアンテナプレス

 新年明けましておめでとうございます。
 次世代ロボット開発ネットワークRooBOも今年創立4周年を迎えます。 会員企業も要素技術メーカーに加え、ロボットを活用いただくサービスを提供する企業などにも参画いただき320社を超えました。これまで、次世代ロボットの開発や市場開拓を会員企業の皆様を中心に様々な分野の方々とのご協力、ご支援により図ってまいりました。
  昨年は国際ロボット展にも会員の皆様と出展し、産業用ロボット以外では、最も大きなブースの一つとなりました。 これらの成果を弾みに今年は、ロボットラボラトリーと連携をさらに強化し、より精度の高いビジネスマッチング、案件開拓、プロジェクト組成に取組んでいく所存です。 RooBOは大阪市が運営するロボットラボラトリーに事務局を置き、近畿経済産業局のクラスター企業ネットワークにも位置づけられております。企業間連携、産官学連携をさらに推し進める触媒、接着剤役として活動をしてまいりますので、本年も一層のご指導、ご鞭撻賜りますようよろしくお願い申し上げます。


次世代ロボット開発ネットワークRooBO
運営委員長 赤澤洋平



入場無料 テクノロジーイノベーションセミナー

 ロボットラボラトリーでは、2008年1月24日(木)・25日(金)に、2008年の幕開けを飾るイベントを開催します。キーワードは、「RT×UT×ITで可能になる未来生活」。今回は、開催が間近に迫ったこのイベントにスポットライトを当て、たっぷりと紹介していきます。  さて、このイベントの大きな特徴は、内容の充実度。3Fから6Fまでの全4フロアを使い、2日間にわたって、RT・UT・ITをキーワードとした多彩な展示とセミナーが実施されます。いずれもビジネス情報が満載されていますので、ぜひ、以下の各フロア情報をご覧のうえ、会場に足をお運びください。なお、開催目的などについては、ロボラボサイトをご覧ください。

技術革新フェア開催概要】
■日時/2008年1月24日(木)・25日(金)
■場所/大阪産業創造館3F〜6F
■問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877





 「展示ゾーン」と「ステージゾーン」で構成。「展示ゾーン」では、RooBO会員企業が自社の持つロボットやRT技術を展示。「ステージゾーン」では、出展企業がプレゼンテーションを行います。また、マッチング相談ゾーンを設置し、RooBOブレインズが、出展企業紹介やロボット開発に関する技術相談などに対応します。

【出展企業紹介】
企業名 出展概要
(株)システクアカザワ 「お年寄りを元気づけるコミュニケーション支援型の福祉ロボットの展示」
東洋理機工業(株) 「コミュニケーションロボットの受託生産用プラットフォームの展示」
(株)アスウェイ
知能技術(株)
「高速道路のお掃除ロボット+コミュニケーションと衝突防止ロボットの紹介」
比果産業(株) 「Liバッテリー照明パネル、試作Liなど」
マイクロ・ビークル・ラボ(有) 「大型リチウムイオン電池と使用事例」
八洲電業(株) 「無人搬送ロボット(AGV)の紹介」
(株)レイトロン 「コミュニケーションロボットChapitの展示」
(株)アドバンスト・メディア 「Ami Voiceを活用したデモソフトの展示」
(株)キーウォーカー 「日本語自然文解析エンジンについての展示発表」
(株)セック 「ロボット防犯システムの紹介」
北陽電機(株) 「測域センサと入退室・人数カウントシステム」
(株)シリコンセンシングシステムズジャパン 「ジャイロセンサの展示」
(株)アサヒ電子研究所 「小型CMOSカメラの画像を無線LANでPCへ送信など」
(株)中央電機計器製作所 「ユニークなセンサ応用事例」
梅田電機(株) 「検査・計測・制御システム」
アクテック(株) 「オリジナル仕様のアルミケース」
EON Reality,Inc 「実際使われた100種類のEONコンテンツの立体映像など」
GOSTAI 「ロボット開発用ソフトウェアの紹介」
Biocom Technologies,Inc 「心拍変動解析システム」
◆事前にお申し込みが必要となります。
専用サイトからお申し込みください。

【開催概要】
場所/大阪産業創造館3F
申込/WEBサイトから申し込み
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877


 各界を代表する講師陣をお招きし、最新のIT・RTのテクノロジー・イノベーションを中心にセミナーを開催。街なかや公共施設で活躍する次世代サービスロボット導入のヒントやITの今後を担う「Web2.0」を代表するブログやセカンドライフなど技術革新がもたらす、未来生活やビジネスの可能性を多いに語ります。
◆詳細については、前号およびロボラボサイトをご覧ください。
◆各セミナーは事前申込が必要となります。専用サイトからお申し込みください。

【開催概要】
場所/大阪産業創造館4F
申込/WEBサイトから申し込み
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877

 ロボラボトークセッションを、4Fで開催されるテクノロジー・イノベーションでセミナーのなかで、特別編として開催。講師には、日産自動車株式会社・取締役副会長・高橋忠生氏をお迎えします。

  日本が今後も世界のモノづくりをリードしていくには、狭い意味でのモノづくりと、それを取り巻く物流や設備といった周辺システム、さらにITといった新技術を融合させた革新が鍵となります。
 そういったことを踏まえ、グローバル競争が激しさを増す中で、「日本のモノづくりの強さとは何か」、「それをどう活かすか」、「マネジメントがいかに重要か」といった点などを、日産自動車の創業期から拡大期、そして経営危機から復活という変遷を交えながら、お話しいただきます。
 その他、講演の中では、最近の日産の車におけるIT化の動向についてもご紹介いただきます。ぜひ、ご期待ください。
◆セミナーは事前申込が必要となります。専用サイトからお申し込みください。

【開催概要】
日時/1月25日(金)13:30〜14:30
場所/大阪産業創造館4F
申込/WEBサイトから申し込み
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877


 ロボット技術・ユビキタス技術・情報技術を活用した製品・サービスを開発するには、要素技術や技術統合スキルの習得に加えて、コラボレーションによる知識創出が求められます。また、製品開発における一連のプロセスに必要な開発技術、実フィールドでユーザの生の声を聞き、効果的に製品開発に反映させる評価技術も不可欠です。
 このような実践力を身につけるための社会人向け教育プログラムとして、EPEER(Education Program for Engineers and Enterprisers in Robotics:平成20年度開講予定)を開発しています。今回は、新規事業の創出や技術者の育成に関するEPEERの講座の一部を公開します。1日単位でのお申し込みとなり、予約された日の講座はすべて受講可能です。

【24日実施分】
時間 講座名 講師
◆13:00〜13:25 「中核人材の育成事業の紹介」 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
知能ロボティクス研究所コミュニケーション支援研究室室長 安部伸治氏
◆13:30〜14:00 「人間との共創を目指す知能ロボティクスについて」 大阪大学 浅田稔教授
◆14:00〜15:00 「PBLと創成工学によるイノベーション人材の育成」 大阪大学 石黒浩教授
◆15:30〜16:30 「ユビキタス・情報家電の最新動向」 株式会社東芝・研究開発センター技監 土井美和子氏
◆16:45〜17:45 <基調講演>
「ユビキタス技術とロボット技術の融合が創るサービスの可能性」
慶應義塾大学大学院環境情報学部長・ 教授 徳田 英幸氏

【25日実施分】
時間 講座名 講師
◆10:00〜10:50 「これからのRT技術と実用化フェーズへの取り組み」 日本ロボット学会会長 佐藤知正教授(東京大学情報理工学系研究課知能機械情報学専攻)(※録画による講座です)
◆11:00〜12:00 「これからのロボット 求められる技術とは」 株式会社国際電気通信基礎技術研究所
知能ロボティクス研究所 所長 萩田紀博氏
◆14:00〜14:50 「次世代ロボット要素技術をインテグレーション 奈良先端科学技術大学院大学 小笠原司教授
◆15:00〜15:50 「ロボット対話における音声認識技術」 奈良先端科学技術大学院大学 鹿野清宏教授

【開催概要】
場所/大阪産業創造館5F
申込/24日実施分25日実施分
問/ロボットラボラトリー/06-6347-7877


「見ざるロボット、聞かざるロボット、言わざるロボット」

 人間とコミュニケーションを行う次世代ロボットの開発者にとって、プライバシー情報の取扱は、悩ましい問題となっている。ロボットは人を見ていいのか、人の話を聞いていいのか、人と話していいのかが分からないと言う。その原因は、プライバシーという法律上の概念が,全く整理されていないことにもある。欧州と米国では、プライバシー権概念の中身が異なるのに、日本では欧米の概念がごちゃ混ぜになったうえ、独自の定義を加える学者もいる。しかも、個人情報保護法が、プライバシー権概念の混乱に拍車をかけている。
 詳細をこのコラムで述べる余裕はないが、ロボット開発者におかれては、「個人を特定する可能性のある情報」はすべて「プライバシー情報」に該当し、保護の対象になる、と考えていただきたい。そして,どのような場合にロボットがプライバシー情報を取得すること、流通させること、利用することが許されるかについては、法律家のアドバイスを受けてほしい。筆者は次世代ロボットに関連する総務省の委員会にも所属しているが、ネットワークとプライバシー権の関係に関するガイドラインが制定されるのは少なくとも数年先と予想される。当面、開発者や事業者一人一人が、自己責任で、プライバシー権との関係を探っていかなければならない。


執筆者PROFILE 小林正啓弁護士

昭和37年生まれ。東北大学法学部卒業。平成12年花水木法律事務所創設。一般民事事件の傍ら、ヒューマノイドロボットの安全性の問題と、ネットワークロボットや防犯カメラ・監視カメラとプライバシー権との調整問題に取り組む。経済産業省次世代ロボット安全性確保ガイドライン検討委員会委員。総務省安心・安全な社会の実現に向けた情報通信技術のあり方に関する調査研究会委員。大阪市ロボットラボラトリー(RooBO)運営委員。ロボットやネットワークロボットの話題を綴ったブログも好評連載中。



今号のフムフム
『手塚治虫アンソロジー ロボット傑作集1、2』
手塚治虫 著

 新年明けましておめでとうございます。皆さま、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。お休み気分がまだ抜けきっていないラボ・アテンダント松出です。「一年の計は元旦にあり」と言いますし(元旦はとっくに過ぎてますが)、ここらで気合を入れて、今年もはりきってフムフムしましょう!

 新年一発目は、手塚治虫のロボットにまつわるお話を集めた文庫本のご紹介です。『鉄腕アトム』をはじめ、『マグマ大使』、『火の鳥』、『ブラックジャック』などから、色々な種類のロボットの話が掲載されています。
  印象的なのは、人間がロボットを道具だと考えて接している中で、ロボットが心を持ち自我に目覚めることによって人間に対して反乱をおこす、という話が多いこと。そして、多くがロボットにとって悲劇的な結末となってしまうこと。
  特に私は、人間になりたいと望み、人間と認めてもらうために殺人を犯すも、単に狂ったロボットとして扱われてしまう『火の鳥』に出てくる「ロビタ」が、悲しくてしょうがない。
  「神ヨ!ロビタヲ救イタマエ!」 と泣くロビタ。神様にすがるロボットと人間の差は、どこにあるんだろう。 ロボットが人間になりたいと願うことは、読者の立場からだと今みたいに「悲しい」のひとことで片付けられるけれど、現実にそういうことが起こったら、私はひとごとのように「悲しい」と感じるだろうか。手塚治虫の漫画に出てくる悪役の人間のように、差別する感情が出てきたりはしないだろうか・・・。きっと、そういうふうにならないためのメッセージが手塚治虫の漫画には込められているんだろう。 本当に、今読んでもまったく古びていないことに驚きます。ロボット(機械)と人間の共存について、巨匠からまだまだ学ぶべきことがありそうです。



発行所/RooBO事務局 大阪市北区梅田1-1-3-1600大阪駅前第3ビル16F TEL/06-6347-7003 編集人/RooBO事務局
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