発行/平成20年3月17日号
最旬ニーズを、ぴったりマーク。
RooBOが発行するロボット産業のアンテナプレス

テクノロジーイノベーションセミナー

拝啓 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。次世代ロボット開発ネットワークRooBOに平素より格別のご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
 早いもので、19年度期末がまもなくまいります。ご覧いただいてまいりました「RooBO TIMES」もこの33号で今年度の最後の更新となります。昨年の最初の更新でロボカップジャパンオープンでの「Team OSAKA」4連覇を速報させていただき、また東京で開催された「国際ロボット展」でのRooBO共同出展の成果報告などタイムリーな情報を提供させていただきました。
 また、ロボットを様々な角度から見ていくコラムを3氏に担当いただきました。アメリカの情報をイノベーションマトリックス社の大永CEO、安全基準等法規的な視点からは小林弁護士、文化の側面から、西光寺の秦住職に執筆いただきました。こういった多くの皆さまによって充実した内容をお届けできたのではないかと振り返っております。 
 これも一重にご参画、あるいは閲覧いただきました皆さまのお力の賜物と深謝いたしております。

 新年度には装いも新たに新鮮な情報を提供してまいります。ご期待ください。
 1年間ありがとうございました。

敬具

次世代ロボット開発ネットワークRooBO
事務局 瀬川寿幸





 3月27日(木)にロボットラボラトリーにて、平成19年度の活動の総決算ともいえるRooBO定例会をロボットラボラトリーにて開催。併せて、会場を中小機構経営支援プラザに移して、「RooBOフォーラム2008 ロボットビジネス創出セミナー」を実施します。
 両会場は、同じ大阪駅前第3ビルに入っておりますので、RooBO会員の方は、に出席後、引き続きフォーラムへご参加ください。フォーラムは、会員以外の方も参加可能ですので、ロボットビジネスに関心を持たれている方は気軽にご参加ください(要事前予約)。

■大RooBO定例会
平成19年度の活動報告をはじめ、平成20年度の活動方針および活動予定を発表。また、次年度に向けた新体制のお披露目も行います。今年度の締めくくりであるとともに、次年度へ向けたキックオフのような意味合いも含んだ会となっていますので、会員の皆様におかれましては、ぜひ、会場へ足をお運びください。

【開催概要】
・日時:3月27日(木)13:30(受付13:00)〜14:30
・会場:ロボットラボラトリー
・問合:RooBO事務局/06-6347-7877

■RooBOフォーラム2008 ロボットビジネス創出セミナー
 現在、関西圏におけるロボット実用化への取り組みは、ロボットラボラトリー及びRooBO以外にも、さまざまな機関で実施されています。同フォーラムは、それらの取り組みを集約し、RooBO会員との交流を深める場として開催されるものです。
 奈良先端科学技術大学院の小笠原司氏(情報科学研究科教授)による基調講演などが行われ、「今こそロボット!」と題したパネルディスカッションも実施。東洋理機工業(株)・細見成人氏やアクティブリンク(株)・藤本弘道氏など、関西圏次世代ロボット産業を創出していくキーマンと目される方々が、ロボットビジネスに関する課題などを議論していきます。

【開催概要】
・日時:3月27日(木)15:00〜17:10(交流会17:30〜19:00)
・会場:中小機構経営支援プラザ(大阪駅前第3ビル19階)
・申込:専用サイトから(定員60名)
・問:ロボットラボラトリー/06-6347-7877





 3月12日(水)に“ロボットテクノロジーを活用して新しいビジネス・サービスを創る”をテーマとして開催された「RT連携セミナーin広島」。
 同セミナーはロボットラボラトリーが主催し、(社)中国地域ニュービジネス協議会(財)ちゅうごく産業創造センターとの共催で、RooBOが推進している広域連携の一環として実施したものです。

 当日は、RooBO事務局長の足立が「RooBOの活用方法」について概説したほか、すでにRTを活用した事業に取り組まれている会員企業の東洋理機工業(株)・細見成人氏と(株)エビア・福澤トール明氏が事例紹介として登壇しました。



 細見氏は「産業用ロボットの専門家から見たサービス分野へのロボット導入の可能性」をテーマに、産業用ロボットの取り組みについて説明。さらに、産業用分野で培ったノウハウをサービス分野へ展開させる際のポイントや可能性について、自身の事例をもとに解説しました。
 続いて、福澤氏は、RooBO会員同士のコラボレーションによって開発した「SOILMASTER」について紹介。
 SOILMASTERは監視・制御・IT・RT技術を活用した知能化緑化管理システムのこと。一昨年より実証実験を繰り返し、現在は市場販売を実現させています。そうした実用化に至ったプロセスなども織り交ぜながらのプレゼンテーションに、熱心にメモを取る参加者の姿も多く見受けられました。なかでも、屋上緑化市場だけに想定市場を限定していない同社の取り組みには、用途開発により市場化の可能性がさらに広がるという示唆も含まれており、参加者にとっては参考になるところも多かったのではないでしょうか。

 また、セミナー終了後には、名刺交換を中心とした意見交換の時間も設けられ、RooBO関係者も参加。中国圏内の企業参加者からは、さまざまな質問が寄せられ、活発な意見交換がなされました。




 シリコンバレーにある Anybots社を訪問した。創立者ブラックウェル博士は、ハーバード大学博士課程時代にE-コマース用ソフト開発ベンチャー企業立ち上げに参画し、ヤフーに売却した利益を基に当社を設立した。5年半かけて遠隔制御型ヒューマノイドロボットを開発し、昨秋、シリコンバレー展示会に出展した。
 ラボでは、エアシリンダーを使用した2足歩行型ロボットの”デクスター”や車輪型ロボット”モンティー”が動き回り、歩き方を自己学習している。開発途中であるが、人間に代わり危険環境での作業可能なヒューマノイド・ロボットの商品化を考えている。
 通常、産業用ロボット導入時には、人件費とロボット化との投資効果の比較が検討される。年々人件費が上昇する一方、量産や技術の進歩によりロボットのコストが下がりつつあるため、ロボットの導入数は年と共に増えているのが現状だ。
 サービスロボット産業の発展についても同じ事が云える。しかし、残念ながらサービス作業のできるロボットの値段はまだ高すぎるのが現状だ。
 それでは、危険作業ロボットの場合はどうだろう?人間の命に値段はつけられないが、細菌医学研究、爆弾解除等、人体の生命を脅かす作業の「危険作業代行サービスロボット」には、果たして幾らの値段が妥当なのだろうか?

 読者の皆様、短い間でしたが、コラムを通してアメリカのロボット 技術やビジネスの開発状況の雰囲気が伝わりましたでしょうか?最後は、人間とロボットの命をテーマとした難しいコラムとしました。これからも機会があれば是非、日本の皆様に新しいアメリカのロボット情報を伝えたく思っております。



執筆者PROFILE 大永英明

モーションコントロールと視覚技術を専門に、アジア太平洋地域とアメリカでの製品販売、システム供給、システム統合、製品開発サービスを提供するシリコンバレーの新進企業、Innovation Matrix社の共同創始者、CEO。
www.robomatrix.biz



今号のフムフム
『ハル』
瀬名秀明著

 皆さまこんにちは。急に暖かくなりましたね。春は大好きな季節なのですが、花粉症でくしゃみがとまらないラボ・アテンダント松出です。
今年度のフムフムも今回が最後です。それでも、ロボラボに置いてある瀬名文庫のほんの少ししか読めてないのですが、ロボットに関する様々なジャンルの本があるので、私自身本当に勉強になったし、おもしろかったです。最初は、ジャンルの偏りがないように本を選んでいたのですが、どうしても難しい論文よりも、読みやすい小説を選んでしまったのは否めませんケド。。
フムフムを読んで、少しでも興味を持っていただけた本があれば嬉しいなぁと思います。


   今回ご紹介するのは、この瀬名文庫を寄贈して頂いた瀬名氏の『ハル』。ちょっと未来の、ロボットと人間のお話です。未来の話なのですが、なんとなくノスタルジックな印象を受けたのは、収められている中編5編全体を通して、登場する研究者たちの『鉄腕アトム』への強い想いを感じるからでしょうか。
私は今、ロボットラボラトリーという場所で働いているからこそ、ロボットには様々な種類があるということを理解しているけれど、普段ロボットに関わりを持っていない方の中では、やっぱり「ロボット=鉄腕アトム→ヒューマノイド」というイメージが根強くあることを実感します。これだけ影響を与えた手塚治虫って、改めてすごいな、と思うとともに、それをもどかしく思うこともしばしば。「ロボット=二足歩行」というイメージから脱却するためにはどうすればいいんだろう、なんてことを考えたりすることもあったりして。
ロボットと人間がこれからどういう未来を歩むのか、5編のお話は、ペットロボットや地雷撤去ロボットなど、いろいろな可能性を示しています。近いようでまだ手が届かない、もどかしくて切ないお話たちは、わたしたちを取り巻く現実の、明日への希望となればいいなと思います。

今年度のフムフムはこれでおしまい。読んで頂いた皆さま、ありがとうございました。また、お会いしましょう!


発行所/RooBO事務局 大阪市北区梅田1-1-3-1600大阪駅前第3ビル16F TEL/06-6347-7003 編集人/RooBO事務局
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